インターネット上でゲームをしていると、「キャッシュを削除してください」だったり、「Cookieは保存しておいてください」だったりと要求されることがあるよね?
トリッピーって、出てくるキャッシュとCookieの違いって分かる?
どちらも同じようなものでしょ?名前だけ違うみたいな・・・
名前以外に何か違いはあるの?
同じ機能に別名をつけることは考えにくいよ。
だから、もちろん違いはあるんだよ。
これから「キャッシュとCookieの違い」について説明するね。
キャッシュとCookieは似ているようで全く違う機能です。
しかし、意外と2つを混同して考えている人が多い印象です。
この記事では、「キャッシュとCookieの仕組みと違い」について書いていきます。
キャッシュとは・・・
まずは、キャッシュについて説明します。
キャッシュって何だったっけ?
僕たちがChromeやSafari等のブラウザを使用して検索すると、インターネット上にある検索結果に関連した記事がたくさん出てきます。
その記事の内の一つを開くと、記事内容が表示されます。
これは人間が目で認識できる表の部分であって、裏ではコンピュータがいろいろ作業を行っています。
この時の作業内容は
WebブラウザがWebページを構成するHTMLファイルや画像をダウンロードし、さらにページを表示する。
といったものです。
この時にキャッシュは重要な役割を果たしています。
一度開いたページを再度開こうとすると、素早く表示できるのは、このキャッシュという機能のおかげなのです。
Cookie(クッキー)とは・・・
つぎにCookieについて説明します。
Cookieって言葉を聞いたことがあるレベルだから、内容は全く分からないよ。
Cookieが無いと、いろいろ不便になるかもしれません。
Cookieに保存されたデータを取得しているサービスはCookieデータを元にユーザーを判別します。
Cookieデータにより、ユーザ独自の情報が分析され、興味があるものや関連するものを自動的に表示してくれます。
それぞれ詳しく見ると、キャッシュとCookieは似ているようで、全然違う役割を担っていることが分かります。
便利な反面・・・
キャッシュとCookieという機能は、ユーザーにとってアクセス性の向上や無駄な作業を減らす役割を担っているので、とても便利です。
この機能を知らず知らずの内に使用している方は多いかもしれません。
こんな便利な機能、使わずにはいられないね。
しかし、便利になればなるほど、その分セキュリティの対策が必要になります。
上記のようなメリットがある反面、デメリットも生まれてきます。
キャッシュのデメリット
デメリットとして挙げられるのが、キャッシュで保存されたデータが最新のものではない可能性があるという点です。
データが最新じゃないってどういうこと?
例えば、以下の手順で動作が行われたとします。
- STEP1サイト閲覧者がAサイトを開く
- STEP2サイト閲覧者が使用しているブラウザがキャッシュを一時保存する
- STEP3Aサイト運営者がAサイトを更新する
- STEP4その後、サイト閲覧者がAサイトを開く
- STEP5ブラウザがキャッシュに保存されているデータを読み出す。
- STEP6サイト閲覧者の画面に表示されるのは、更新前のAサイト
つまり、キャッシュに保存されているデータをブラウザが呼び出すことで、画面表示速度は向上したが、最新の状態でサイトが表示されず、キャッシュに保存した時点の状態で表示されるということです。
こういうこともあるので、注意が必要です。
この不具合を防ぐためには定期的なキャッシュの削除が必要です。
キャッシュの削除方法
キャッシュは便利な反面、デメリットもあると説明しました。
じゃあ、キャッシュは定期的に削除した方が良いのか・・・
キャッシュを定期的に削除することで、画面表示速度は下がりますが、最新のサイトが表示されないデメリット部分を打ち消すことができます。
キャッシュの削除方法は以下の2通りです。
- Chromeの設定から削除する
- スーパーリロード機能を活用する
それぞれについて簡単に説明します。
Chromeの設定から削除する
キャッシュの削除方法①は、Chromeの設定で削除する方法です。
今すぐ覚えよう。
↓Chromeの設定から削除する方法は以下の通りです↓
- STEP1Chrome上で「Ctrl」+「H」を押下します。
- STEP2「閲覧履歴データの削除」をクリックします。
- STEP3「基本設定」→削除対象期間を選択→「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れる→「データを削除」の順にクリックします。
これでキャッシュの削除は完了です。
スーパーリロード機能を活用する
みなさん、スーパーリロードという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
先ほどのように逐一ブラウザを起動して、設定→履歴削除→キャッシュの削除で削除作業を行うのは、正直手間ですよね。
このスーパーリロードという機能を活用すれば、一瞬でキャッシュをリセットできます。
ショートカットがあるということだね。
やり方は
「Shift」+F5 または「Control」+F5
です。
これにより、最新のデータを読み込めるようになります。
Cookie(クッキー)のデメリット
Cookieは、自分が入力したデータやID・Password等を保存しておく仕組みであると説明しました。
そうなると、自分で入力しなくて済むから便利だよね。
しかし、Cookieもきちんとリスクを把握しておかないと、被害を受けることがあります。
Cookieは個人情報を保存できるから、「実はまずいのでは?」と思った方がいらっしゃると思います。
そう思われた方はセキュリティに関する意識が高いです。
実際にサイバー攻撃者はこの個人情報を入手し、悪用するしよう様々な手段を編み出しています。
実際に被害者も出ています。
Cookieを使用しない方は、セキュリティの穴となるので、蓄積されたCookieを削除しましょう。
Cookie(クッキー)の削除方法
Cookieを使用しない方は今から紹介する方法でCookieを削除しましょう。
難しくなければ良いけど・・・
↓Cookie(クッキー)の削除方法は以下の通りです↓
- STEP1Chrome上で「Ctrl」+「H」を押下します。
- STEP2「閲覧履歴データの削除」をクリックします。
- STEP3「基本設定」→削除対象期間を選択→「Cookieと他のサイトデータ」にチェックを入れる→「データを削除」の順にクリックします。
これでCookieの削除は完了です。
キャッシュとCookie(クッキー)の比較表
今まで個別に説明してきたキャッシュとCookieを表形式でまとめます。
最後におさらいするよ。
メリット | デメリット | |
キャッシュ | 一度訪れたページの表示速度が速くなる | 最新のページが表示されない場合がある |
Cookie | ・ユーザー独自の情報が保存されるため、 自分だけのおすすめの情報が表示されやすい ・ユーザーが入力した情報を保存できるため、 入力する手間が省ける | ・Cookieは個人情報のようなものなので、 丁重な扱いが必要。 ・Cookieを狙った攻撃が行われるため、 セキュリティに注意が必要 |
このように、メリット・デメリットがあるので、活用する際は十分に注意するようにしましょう。
まとめ
「キャッシュとCookieの仕組みと違い」について書いてきました。
「キャッシュとCookieの違い」について説明してきたけど、どうだったかな?
ほとんど同じ機能だと思っていたけど、保存している情報が違ったね。
でも、便利な反面それなりのデメリットもあるんだね。
そうなんだ。
メリット・デメリットを理解しながらこの機能を活用しよう。
キャッシュやCookieの役割を見ると、非常に便利な機能だとわかるので、うまく活用できれば、とても楽になります。
しかし、その分無視できないデメリットがあったり、セキュリティの観点で見れば、よくありませんので、活用する場合は十分に注意するようにしましょう。
この記事が皆さんの役に立てれば、幸いです。
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