この前メールが送られてきたんだけど、添付ファイルが「smime.p7s」になっていたんだ。
初めての経験だったから、どうすれば良いか分からなかったんだ。
たまに送られてくることがあるよね。
今から「smime.p7s」について詳しく説明するね。
個人で使用しているメールまたは、業務で使用しているメールに添付されている「smime.p7s」というファイルを見て、対応方法に困っている方は多いのではないでしょうか?
先日僕にも初めて「smime.p7s」が届いたので、そう何度も経験する現象では無いと思います。
しかし、実はある条件下でこの現象が発生するのです。
この記事では、smime.p7sの正体から届いたときの対応方法まで詳しく書いていきます。
smime.p7sってウイルス?
ある日突然、Gmailにメールが届き、添付ファイルを見ると何やら今まで目にしたことが無い「smime.p7s」が添付されていました。
↓実際の画像は以下です↓
一応Gmailでウイルスかどうかスキャンはしているようですが、すり抜けてくるものもあるため、ウイルスではないかと疑いました。
調査に調査を重ねた結果、ウイルスではないと判明しました。
今のウイルス検出システムの完成度はすごいと思ったよ。
smime.p7sの正体とは
「.p7s」のような通常目にすることが無いファイルは簡単に開かないほうが良いです。
少しでもセキュリティに精通している人ほど、警戒するのではないでしょうか?
怪しすぎるね。
でも、ウイルスでは無いんだよね?
そうだよ。
これからsmime.p7sの正体について説明していくよ。
ここでは「smime.p7s」を「smime」と「.p7s」に分けて見ていきます。
smimeとは
セキュリティに精通している方はsmimeという文字列を見ただけで、もしかしてあの事?と気づく人が多いと思います。
smimeはS/MIMEのことなのです。
S/MINE方式を活用することで、セキュリティを高めることができ且つ、メールの改ざんが発生していないこと、メールの送信者が本物であることを証明することができるのです。
なんだ。
危ないものっていうより、セキュリティを高めるものなんだね。
心配して損したよ。
心配しただけ良いと思っておくよ。
この方式を用いれば、メールの不正を防ぐことができるんだ。
.p7sとは
「.p7s」という拡張子は普段見慣れないものです。
なぜなら、S/MIMEファイルのフォーマットのことだからです。
つまり、普段メール解析やセキュリティの業務に携わっていない方たちは、そもそも目にする機会が無いのです。
だから、見たことが無いのか・・・
でも、見たことが無いで済ませても良いのかな?
これに関しては、見たことが無いで済ませて良いね。
他に優先することなんてたくさんあるしね。
知っておいて損はないレベルだよ。
「.p7s」はS/MIMEファイルを扱う時に用いられる拡張子だと思っておいてもらえれば十分です。
smime.p7sの開き方
結論から言うと、smime.p7sファイルは開くことができます。
肝心の開き方ですが、ファイルをダウンロードして、ダブルクリックするだけです。
実際に開くと以下のようなファイルが添付されていることが分かります。
先ほども説明したように、「smime.p7s」ファイルは電子証明書です。
情報漏洩を防ぐため、黒で塗りつぶしていますが、中身はメールの送信者情報と電子署名情報が記載されたファイルが入っているだけです。
開いても特に意味は無いのね。
そうなんだ。
でも、実際は証明書を確認することでメールが安全かを把握できるんだ。
smime.p7sはどんな条件下で発生する
「smime.p7s」はS/MIME方式に対応しているメールソフトを使用していないと、受け付けられないようになっています。
現在では、暗号化方式の普及と昨今のメール被害の増加を背景に、S/MIME方式に対応しているメールソフトが増加しています。
有名どころで言うと以下のソフトが対応しています。
- Outlook
- Gmail
- 携帯会社のキャリアメール
このように、僕たちが知らない内に身近な存在となっているのです。
smime.p7sの有効な活用法
注意しなければならないことは、「smime.p7s」が添付されていれば、安全だと思い込むことです。
え?
暗号化方式だよね?安全ではないの?
添付されているだけでは、安全性を確認できないんだ。
「smime.p7s」はセキュリティを高める方式ですが、その中身を見ることで本当に安全であるかを検証することができるのです。
Gmailを例にデジタル署名の確認方法を説明します。
- STEP1Gmailでメールを開き、「To自分」をクリックします。
- STEP2「送信者情報」をクリックします。
- STEP3デジタル証明書の中身が表示されました。
STEP3の署名元のメールが正しいことを確認すれば、改ざんされていない正規のメールだと判断できます。
まとめ
「smime.p7sの正体から届いたときの対応方法まで」について書いてきました。
僕の経験共に説明してきたけど、どうだったかな?
いきなり見知らぬファイルが届いて焦るけど、セキュリティを高めるためのものなんだね。
この方式を活用しているところは、セキュリティに対する意識が高いと言えるね。
そうだね。
きちんと確認できれば、メールが正規なものだと判断できるから、メール被害を抑えることができるかもしれないね。
smime.p7sは怪しいファイルではなく、S/MIMEというデータの暗号化、送信者が本物であることを確認できるため、セキュリティの向上につながります。
中身は証明書情報だけですが、メールの送信者と比較することで、送信者が本物であることを証明できます。
皆さんも「smime.p7s」が届いた際は焦らずに、証明書情報と送信者情報が合致しているか確認してみましょう。
この記事が皆さんのお役に立てれば、幸いです。
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