【マクロ】マクロはメリットばかりではない?無視できないデメリットも!徹底解説!

マクロのメリットとデメリット コンピュータ
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童顔S
童顔S

トリッピーはマクロって知ってる?

このマクロを有効活用できると、人員不足でもなんとか業務をこなすことができるようになるよ。

トリッピー
トリッピー

マクロは知っているよ。

簡単なマクロであれば、作ったことがあるよ。

今、VBAを習得中だよ。

童顔S
童顔S

知っているなら良かった。

このマクロだけど、メリット部分は知っていると思うけど、実はデメリットもあるんだよ。

これから「マクロのメリット・デメリット」について説明するね。

社会人になり、デスクワークをしたことがある方であれば、マクロを使用したことがある方は多いと思います。

マクロが便利であることは皆さん、わかっているとは思いますが、実は無視できないデメリットも存在しています。

この記事では、「マクロのメリット・デメリット」について書いていきます。

この記事で分かること

・マクロのメリット・デメリット

・マクロを使用する上での注意点

・マクロを有効にする方法

マクロとは

まずはマクロについて簡単に説明します。

マクロとは

マクロは、プログラム内で一連の操作をまとめて実行するための手法です。

マクロを使用することで、同じ操作を繰り返し行う必要がある場合に、その手間を省くことができます。

マクロは、さまざまなプログラミング言語やソフトウェアで利用されており、効率的な作業を実現するための重要なツールとなっています。

マクロを使用したことがある方は分かると思いますが、マクロは単純処理から少し複雑な処理までを自動化できるツールです。

誰でもできるような単純作業をマクロを活用することで、省力化できます。

そのため、人手不足な部署や人件費削減が言い渡されて、なかなか人を増やしてもらえないけど、業務だけが増えていく部署はマクロを有効活用して、何とか業務を回していることも多いです。

そんなマクロですが、その便利さに何でもできると思っている方がいると思いますが、実は何でもできるわけではありません

また、マクロはメリットが大きいですが、デメリットもきちんとあります。

ここで、マクロのメリットとデメリットについて整理していきます。

マクロのメリット

マクロのメリット

今やマクロを全く利用したことが無い、見たことが無い人はほとんどいないくらい様々な場でマクロを目にする機会があります。

そんなマクロが多用されているのには、当然メリットがあるからです。

それでは、マクロのメリットについて見ていきます。

単純作業を自動化でき、生産性の向上につながる

マクロを活用すると、単純作業を自動化でき、生産性の向上につながります

正直単純作業は、誰でもできる作業であり、ここに時間を割くのはもったいないし、本来時間をかけなければならない業務に時間を割けずに完成度に影響が出てしまいます。

それに、単純作業は思っている以上に時間を取られ、頭を使わないため、眠くなったり、やる気をそいだりするマイナスな効果が出てきます。

この時に、マクロを活用できれば、他の重要な作業に時間を費やすことができます

業務効率が改善できる

マクロを活用すると、業務効率が改善できます

人員不足が問題になっている且つ、36協定が定められている今、業務効率の改善が必須になっています。

現状、業務量が減っているというより、増えている方の方が多いと思います。

そういう時にマクロを利用すれば、時間とエネルギーを節約し、より効率的に作業を進めることができます

また、余った時間を有効活用し、他に時間を使えます。

作成してしまえば、使いまわしができる

マクロ一度作成してしまえば、使いまわしができます。

特にVBAでマクロを作成するのは、初心者の内は骨が折れるかと思いますが、一度作成してしまえば使用するだけなので、楽になります。

作成した本人だけではなく、他の方も使用できるため、業務の引継ぎが簡単になります

また、作業の手順や処理が変わらない場合には、マクロを使い回すことで再利用性を高めることができます。

各個人で同じ作業を行ったとしても、やり方が個人個人で異なるため、完成度に違いが出たり、データ整形が必要になったりと、さらに別の作業が発生することになります。

しかし、マクロを活用することで作業のやり方の一貫性も確保でき、完成品にも差が生まれません

ヒューマンエラーが削減できる

人が作業を行う異常、常にヒューマンエラーのリスクが伴います

どんなに気を付けていたとしても、単純作業であればどこかで気が緩みますし、その影響で他の業務にも影響を及ぼし、全体の工程を後れさせ兼ねません。

しかし、マクロを正しく作ってしまえば、単純ミスというものは無く、必要な時に必要なだけ活用できるため、ヒューマンエラーによるミスを最小限に抑えることができます

また、人であれば、疲れややる気が作業に現れることがありますが、マクロはそんなこともなく、いつも通り正確な作業を行ってくれます。

マクロが分かる人は機能を拡張できる

マクロは比較的簡単な方に分類されるプログラミングです。

そのため、マクロが少し分かる人やきちんと調べて反映させることができる人は、多少の内容の変更であれば、一部分を書き換えるだけで済むため、対応できます

また、マクロは柔軟で拡張性があるツールです。

必要に応じてマクロを編集し、新しい機能や手順を追加することで、さまざまな用途に対応することができます

無料で利用できる

多くのマクロツールやソフトウェアが無料なので、社内規定に引っかかっていなかったり、少しでもマクロを勉強して業務に生かそうと考えたりしている方はすぐに利用できます

また、簡単なマクロであれば、プログラムが分からなくても、自動で作成してくれる機能があるので、誰でも使用できます。

高度な操作の実現

マクロを使用することで、通常の操作では実現が難しいような高度な処理を実現することができます。

たとえば、グラフの作成や複雑な計算など、手作業では煩雑な操作を、マクロを使用することで簡単かつ正確に行うことができます。

これにより、より高度な解析や処理が可能となります。

まとめ

マクロのメリットは、効率的な作業、一貫性の保持、エラーの最小化、作業の自動化、柔軟性と拡張性、プロダクティビティの向上、そして無料で利用できる点にあります。

これらのメリットを活用して、マクロを効果的に活用しましょう。

トリッピー
トリッピー

マクロってやっぱりすごいね。

使わない手はないじゃん。

童顔S
童顔S

そうなんだよね。

でも、次に説明するデメリットにも十分に目を向けようね。

マクロのデメリット

マクロのデメリット

今まで見てきたとおり、マクロをうまく活用することで得られるメリットは大きく、一度マクロを使ったことがある方は何かあった時にマクロに頼ってしまいがちです。

マクロはメリットばかり強調されるがために、デメリット部分に目がいかないことが多いですが、きちんとデメリットを把握しておかないと思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります

それでは、マクロのデメリットについて見ていきます。

セキュリティ面で危険にさらされることがある

マクロを使用していると、セキュリティ面で危険にさらされることがあります

マクロはある程度の処理であれば、自動化できるためとても重宝されています。

それゆえ、マクロの使用は日常的なものになっており、警戒心が薄くなっています。

しかし、近年マクロを利用したウイルス感染の被害が拡大しています。

今一度、マクロは便利ですが、常時攻撃のために狙われているため以下のことを頭に入れておきましょう。

  • マクロを動かすために、特別な権限を付与しなければならず、セキュリティが弱くなる
  • 信頼できないソースからのマクロの実行はしない
  • マクロの設定が不適切な場合には、悪意のあるコードの実行を防ぐための対策が必要
  • 不正なマクロによる情報漏洩やシステムの破壊といったセキュリティリスクがある

悪意のあるマクロが実行されると、システムに深刻な影響を与える可能性があるため、慎重に使わなければなりません。

また、マクロの信頼性やセキュリティ対策には十分な注意が必要です。

メンテナンスが難しい

マクロはメンテナンスが難しいです。

特にVBAで作成されたマクロはメンテナンスが難しいです。

かといってメンテナンスを避けて通ることができないため、誰かが対応しなければなりません。

マクロ作成者であればコードが分かっているので、不具合が発生したとしても簡単に場所を特定し修正できます

しかし、業務引継ぎ等により、マクロに触れたことが無い方がメンテナンスをしなければならない状況になると、かなりの時間を要する上に、他の正常な部分にも悪影響を与えてしまう可能性があります

また、マクロは、ソフトウェアやシステムの変更によって影響を受けることがあります。

例えば、ソフトウェアのバージョンアップやアップデートが行われた場合、マクロが正しく動作しなくなる可能性があります。

そのため、定期的なメンテナンスや修正が必要となります。

また、複数のマクロを管理する場合、それらの依存関係や統合する際にも注意が必要です。

マクロはプログラミングの一種ですので、保守・修正を行う際には専門知識が必要となります。

マクロのコードが複雑になるほど、保守や修正が困難になる場合があります。

また、作成した人以外がマクロを理解・修正する場合には、コードの解読が困難なこともあります。

このデメリットを防ぐには、マクロの使用を最小限に抑え、必要最低限のマクロを作成することが重要です。

習得・作成までに時間がかかる

マクロは習得・作成までに時間がかかります

マクロをVBAで作成するとなると、VBAを習得する必要があります。

VBAは、プログラミング言語の中でも比較的習得しやすいと言われていますが、習得に至るまでにはかなりの時間が必要です。
※個人差があります。

VBAを習得後、マクロを作成するのにも時間が必要ですので、ある程度まとまった時間を確保しなければなりません。

また、複雑な処理を行う場合は高度なスキルが求められるので、初心者にとっては、学習コストが高いと感じるかもしれません

互換性の問題

マクロは、特定のソフトウェアや環境に依存している場合があります

そのため、異なるソフトウェアやプラットフォームでマクロを使用する場合、互換性の問題が生じる可能性があります。

また、マクロを他の人と共有する場合も、相手の環境が同じであることが前提となります。

これらの互換性は、マクロの利用範囲や引継ぎ時に問題になることがあります

誤った使用法や過度な依存をしてしまうことがある

マクロは非常に便利なツールですが、誤った使用や過度な依存は後々問題を引き起こす可能性があります。

例えば、マクロが不正な操作を行ったり、予期しない結果をもたらしたりすることがあります。

また、マクロに頼りすぎることで、個別のタスクや処理の理解が欠如する可能性もあります

そのため、マクロに不具合があった時に、何もできなくなるのです。

これらの問題は、マクロの使用方法や範囲を適切に管理することで解決することができます。

マクロは通常、特定の環境やソフトウェアに依存しています。

例えば、特定のバージョンのExcelで作成したマクロを別のバージョンのExcelで使用する場合、互換性の問題が発生することがあります。

また、マクロによっては他のソフトウェアやファイルとの連携が必要な場合もあります。

これらの依存性の問題に対しては、作成や使用時に注意が必要です。

バグのリスク

マクロを使用することで、バグが発生する可能性があります

特に、マクロの作成者が思わぬミスに気づかない場合や、マクロの動作が予期しない結果をもたらす場合があります。

バグを防ぐためには、マクロの作成時には十分なテストやデバッグを行い、安定した動作を確保する必要があります。

まとめ

マクロは、自動化や効率化において非常に有用なツールですが、デメリットも存在します。

複雑さや学習コスト、メンテナンスの難しさ、セキュリティリスク、互換性の問題、誤った使用や過度な依存がその主なデメリットです。

これらのデメリットを理解し、適切な使用と管理を行うことで、マクロをより効果的に活用することができます。

トリッピー
トリッピー

かなり危ない面も見られたね。

結局どちらが正解なんだろうか…

童顔S
童顔S

人手が減っている以上、マクロに全く頼らない業務をしていると、いくら時間があっても足りなくなるよね。

だから、デメリット部分に気を付けながら、マクロとうまく付き合っていくしかないよね。

信頼できるマクロは「有効」設定にしよう

今流行している標的型攻撃メールでの攻撃手法の内の1つに、マクロファイルを添付して、実行させるだけでウイルス感染してしまう攻撃手法が存在します。

近年、マクロを利用した攻撃が急増したため、マクロが「有効」から「無効」の設定に切り替えられました。

マクロを使用するには、「有効」設定に変更しなければなりません

以下の記事を参考に、信頼できるマクロを「有効」設定にし、業務効率の改善に努めましょう。

マクロは便利な反面、使用するリスクも高いため、くれぐれも気を付けましょう。

マクロの進化と現在

近年、マクロの使用はプログラミングに留まらず、さまざまな分野で広く活用されています。

マクロの概念は、スプレッドシートやテキストエディタなどのアプリケーションにも応用され、作業の自動化や効率化に貢献しています。

また、新たなマクロ言語やフレームワークの登場により、マクロの使用がさらに拡大しています。

現在のマクロは、初期の頃に比べて柔軟性や安全性が向上しています。

さまざまな環境やプラットフォームで使用することができ、高度な機能や制御構造を持つマクロも開発されています。

マクロの注意点

マクロを使用する際には、以下の注意点に気を付ける必要があります。

マクロのコードの理解

マクロはプログラミングの一種ですので、コードの理解が必要です。

マクロは複雑な処理を行う場合もあり、コードの中身を把握しておくことが重要です。

初心者の場合は、マクロの基本的な構文や命令を学習し、少しずつ理解を深めていくことが大切です。

マクロのパフォーマンス

マクロは便利な機能ですが、その一方でパフォーマンスの面でも注意が必要です。

マクロは処理の自動化を行うため、複雑な処理を行う場合には一定の時間がかかることがあります。

特に大量のデータを扱う場合や、長時間の処理を行う場合は、マクロのパフォーマンスを検討する必要があります。

エラーハンドリング

マクロを使用する上で避けては通れないのがエラーハンドリングです。

マクロは様々な要素や条件を組み合わせることができ、エラーが発生する可能性もあります。

初心者の場合は、エラーハンドリングについても学習し、適切な処理を行うことが重要です。

まとめ

「マクロのメリット・デメリット」について書いてきました。

童顔S
童顔S

タイトルの件で説明してきたけど、どうだったかな?

トリッピー
トリッピー

マクロはつい便利な部分に目が行きがちだけど、無視できないデメリットもあるんだね。

デメリットに注意しながら、マクロを有効活用するしかないね。

童顔S
童顔S

そうだね。

メリットもデメリットも把握しておいて、適切にマクロを活用しよう。

マクロは効率的な作業や高度な操作の実現、可読性の向上といったメリットがありますが、セキュリティリスクやプログラムの複雑化、バグのリスクといったデメリットも存在します。マクロの使用にあたっては、適切なセキュリティ対策やプログラムの設計に注意し、慎重な使用が求められます。マクロを適切に活用することで、より効率的な作業や高度な処理を実現し、生産性の向上につなげることができます。

マクロを扱うすべての人にとって、マクロのメリットとデメリットを理解することは非常に重要です。マクロを使用することで、作業の効率化や繰り返し作業の省力化が可能となります。一方で、マクロの作成にはある程度の知識やスキルが必要であり、誤った設定や実行による予期せぬ結果が生じる可能性もあります。

マクロのメリットには、まず作業効率化が挙げられます。例えば、同じ手順を繰り返し実行する場合、マクロを使用することでその手順を自動化することができます。これにより、手動で作業を行う時間や労力を節約することができます。また、マクロを使用することで作業のミスを減らすことができます。人間の手による作業はミスが発生する可能性がありますが、マクロを使用することで一貫性のある作業が可能となります。

さらに、マクロは繰り返し作業の省力化にも役立ちます。例えば、大量のデータを処理する場合、マクロを使用することで作業時間を大幅に短縮することができます。また、マクロを使用することで作業者の負荷を軽減することもできます。繰り返し行う手順が多い場合、人間の手による作業はミスが増える可能性がありますが、マクロを使用することでミスを減らすことができます。

一方、マクロのデメリットも存在します。まず、マクロの作成には一定の知識やスキルが必要です。マクロの正しい作成や設定ができない場合、予期せぬ結果が生じる可能性があります。また、マクロの作成に時間がかかる場合もあります。複雑な処理や大量のデータを扱う場合、マクロの作成には時間と労力が必要となることがあります。

さらに、マクロは実行時に予期せぬエラーやバグが生じることもあります。特に、マクロの作成者でない他の人がマクロを実行する場合、予期せぬ結果が生じる可能性があります。そのため、マクロを使用する際には注意が必要です。また、マクロによる処理は自動化されるため、その処理内容を確認することが難しくなる場合があります。処理結果が正しいかどうかを確認するためには、マクロの作成者や管理者が十分なテストや検証を行う必要があります。

以上が、マクロのメリットとデメリットについての概要です。マクロを使用することで作業の効率化や繰り返し作業の省力化が可能となりますが、一定の知識やスキルが必要であり、予期せぬ結果やエラーが生じる可能性もあることを忘れずに理解しておきましょう。マクロを使いこなすことで、より効率的かつ正確な作業ができるでしょう。

この記事が皆さんの役に立てれば幸いです。

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