使用している端末がフリーズしたときの対処法って知ってる?
僕はとりあえず強制電源OFFだね。
でも、それ以外に対処法ってあるの?
強制電源OFFは最終手段だよ。その前にいくつか試すことがあるよ。
これから「端末がフリーズしたときの対処法」について説明するね。
パソコンに多いですが、使用中に突然フリーズしてしまう現象に遭遇してしまった人は必ずと言ってよいほどいるのではないでしょうか。
そういうときには、どのように対処していますか?
この記事では、「端末がフリーズしたときの対処法」について書いていきます。
フリーズとはどんな現象?
そもそもフリーズとはどんな現象なのか説明するね。
フリーズという現象に遭遇したことが無い人はいないと思いますので、フリーズがどんな現象であるかはわかっているかと思いますが、念のため書きます。
つまり、フリーズしてしまうと入力された命令を受け付けない状態になります。
このフリーズという現象は、ある一定の条件下で発生しやすくなります。
なぜ、フリーズが発生するのか
これまで、フリーズの説明をしてきました。
どうしてフリーズが発生するんだろ・・・
フリーズが発生する原因はいくつかありますので、紹介します。
では、それぞれについて説明します。
コンピュータの処理が間に合っていない
おそらく皆さんが最も心当たりがあるのが、これだと思います。
コンピュータ内の比較的動作が重いソフトを誤って2重・3重起動してしまった時やまだコンピュータが起動中にもかかわらず、ソフトを開いたり、ブラウザを開いて検索したりした時等に発生します。
コンピュータは基本的に決まった処理を決まった順番で行っています。
この最中に例えば、キーボードからの入力があった際は、処理の間に割り込みという形で他の処理より優先的に処理されます。
パソコンに負荷をかけすぎている場合があるね。
このように、コンピュータは恒常的な処理、突発的な処理に対応しているのです。
処理が間に合っていないことが原因でフリーズが発生したときは、裏で少しずつ処理は進んでいますので、基本的に待てばフリーズから解放されます。
※待ち時間に関しては、システム環境や処理速度に依存しますので、具体的には分かりません。
メモリを最大限に使っている
ソフトを起動しすぎると、メモリを使いすぎることになるよ。
コンピュータには、メモリという重要な役割を果たしている部品があります。
わかりやすくイメージいていただくために勉強をする時を例にして説明します。
皆さん勉強をするときに、教科書を開いて、ノートを開いて、時計を置いて
といったように、机の上にいろいろなものを広げると思います。
メモリはコンピュータ上でこの机の役割を果たしているのです。
ですので、メモリを抜いたコンピュータは起動すらできません。
このメモリには容量があり、使用容量が90%以上になると、メモリの中のデータを呼び出すのに、時間がかかり処理が遅くなります。
結果、全体的に処理速度が落ち、次第にフリーズします。
熱暴走している
FANが回っていなかったり、熱の排出口をふさいでいる場合に発生しやすいよ。
コンピュータは電気を原動力として動いています。
コンピュータに供給される電気は100%使われているわけではなく、一部熱エネルギーに変換されています。
無駄なエネルギーになっているということだね。
この現象により、スマホが熱くなったり、パソコンが熱くなったりします。
※おそらくこのような経験をしたことがある人がほとんどだと思います。
これに対応するために、スマホであれば放熱板を使用していたり、パソコンであれば冷却ファンを使用していたりしています。
熱暴走が発生すると、コンピュータが動く際の重要な部品に影響を与えてしまうことで、フリーズが発生します。
ソフトウェアの不具合
あまり考えにくいですが、ソフトウェアの不具合が原因になっていることがあります。
ソフトウェアの不具合で不要な処理をしている場合があるよ。
ソフトウェアをアップデートした際に、アップデートファイル作成者の動作確認時に見つかっていない不具合が発生し、不必要な処理を無駄に行ったり、メモリを占有したりすることが稀にあります。
上で説明したように、こなさなければならない処理が多く、メモリ占有率が高くなれば、フリーズする可能性が高まります。
ウイルス感染
コンピュータウイルスに感染しているかもしれません。
コンピュータウイルスに感染すると、ウイルスの種類にもよりますが、ファイルに寄生して増殖したり、裏で処理を行ったりします。
ウイルス感染は怖いね。
実際に、感染するとフリーズするほど処理が遅くなるかも・・・
いつもと同様の作業をしている場合でも、ウイルスの動きにより、処理数が格段に増えたり、メモリに常駐したりするため、フリーズすることがあります。
HDDの不調
故障間近かも・・・
HDDの不調の可能性が考えられます。
このHDDの中には、Excelなどのデータの他、コンピュータが起動するために必要なファイル等も保存されています。
そのため、HDDが不調になるとそもそも起動できなかったり、起動時に必要な処理に時間がかかるようになったりで、フリーズが発生する可能性があります。
ドライバーの不具合
稀にドライバーの不具合でフリーズすることがあるよ。
僕たちは普段何も設定することなく、マウスやキーボードを接続すると勝手にパソコンが認識して、使用できる状態になります。
しかし、この時コンピュータが色々補助作業を行ってくれているのです。
コンピュータがマウスやキーボードを認識するためには、ドライバーというものをインストールしなければなりません。
現状、プラグ&プレイという、マウスやキーボードを挿すだけで、コンピュータが勝手にドライバーを探して勝手にインストールしています。
このコンピュータと周辺機器を中継するドライバーですが、たまに不具合が発生します。
不具合が発生すると、対象の機器を認識できない状態になりますので、これがコンピュータの処理に影響する部分で発生すると、フリーズが発生してしまいます。
ストレージの残容量が少ない
ストレージの残容量が少ないと、データを呼び出すのに時間がかかり、処理速度の低下につながります。
特に、削除したファイル等はパソコンから完全になるなるのではなく、いったんゴミ箱に移ります。
気づかないうちにゴミ箱の容量がひっ迫することで、ストレージ残量が少なくなります。
なかなか気づけないけど、よくあることだね。
処理速度の低下により全体的な動作も遅くなり、フリーズの可能性が高くなります。
フリーズが発生しないようにするには?
では、フリーズが発生しないようにするための対策を書いていくね。
フリーズを発生させないためには、今あげたフリーズの原因となる項目に適切に対処しなければなりません。
項目別に分けて対処法を書いていきます。
コンピュータの処理が間に合っていない
コンピュータの処理が間に合っていない場合だね。
コンピュータは今では、マルチタスクが当たり前の時代ですが、この問題を発生させないようにするには、一つ一つの処理を待つということが重要です。
この待つは処理が終わるまで待つという意味ではなく、いつもよりワンテンポ空けるといったようなイメージです。
そうすると、コンピュータが余裕をもって作業できるようになりますので、フリーズの可能性が低くなります。
メモリを最大限に使っている
メモリを使用しすぎている場合だね。
メモリ使用量に関しては、2点ほど対処法があります。
- メモリを極力使わないよう、不要なソフトやファイルを閉じるようにする
- メモリ容量自体を増やすために、メモリを増設する
一番早いのが、メモリ増設です。
しかし、メモリ増設するための空きポートがあるか等の調査が必要になります。
今まで特定の作業でフリーズしていたとしても、メモリ増設により快適になる可能性が高いです。
熱暴走している
熱暴走している場合だね。
熱暴走している場合は、熱暴走対策のための放熱板や冷却ファンが劣化している可能性があります。
自分で交換できる人は、部品のみ購入して交換しましょう。その方が安く済みます。
そうではない人は修理に出すのが無難です。
自分で作業をした場合、他の正常な部分にも影響を与えてしまう可能性があるため、コンピュータの構造が詳しい人以外は修理に出したほうが良いです。
ソフトウェアの不具合
ソフトウェアが原因の場合だね。
ソフトウェアの不具合が原因の場合は、単純に該当のソフトウェアをアンインストールしましょう。
このソフトウェアがサポート終了していなければ、いつか修正バージョンが出るはずですので、それまで気長に待ちましょう。
ウイルス感染
ウイルス感染している場合だね。
コンピュータウイルス対策ソフトを導入しましょう。
できれば、パターン定義ファイルで処理する方法より、ふるまい検知で処理する方法が良いです。
ウイルスは毎日数えきれないほど作成されています。
ふるまい検知だと未知のウイルスにも対応できるため、おすすめです。
HDDの不調
HDDの不具合が疑われる場合だね。
HDDの寿命は5年と言われています。
5年程度経過後、動作がおかしくなったら、コンピュータ自体を更新するかHDDを更新しましょう。
※更新前は必ずデータ移行をしておきましょう。
ドライバーの不具合
ドライバーの不具合の場合かぁ~。
まずコンピュータを再起動してみましょう。ドライバー読み込み時の一時的なエラーかもしれません。
それでも改善しない場合、ドライバーの不具合個所を発見したら、該当のドライバーを削除しましょう。
コンピュータに標準で装備されているドライバーであれば、削除後再起動することで自動的に再インストールされます。
ストレージの残容量が少ない
ストレージがひっ迫している場合だね。
ストレージの残容量が少ない場合は、以下の3つの対処法があります。
- 大容量のストレージに入れ替える
- デフラグをかける
- 不要なデータを削除する
現状のデータ量を維持したいのであれば、大容量のストレージに更新することで対応できます。
HDDを長年使用していると、データの追加・削除が繰り返され、データがHDD内に断片化されている状態になります。これをフラグメンテーションと言います。
フラグメンテーションを解決するための方法として、デフラグメンテーションという対応方法があります。
コンピュータには不要なファイルが知らず知らずの内にたまりがちです。
ダウンロードファイルや一時ファイルなどです。
これらをきっちり削除していけば、ストレージ容量を確保できます。
フリーズが発生したときの対処法
実際にフリーズが発生してしまった時にはどうすれば良いんだろ・・・
フリーズが発生したときの対処法は以下の通りです。
それぞれについて説明していきます。
しばらく待ってみる
時間をおいてみよう。
少し待てば、フリーズが解除されるかもしれません。
ほかの方法をとる前に少し待ってみましょう。
※コンピュータの作業内容は見えないので、作業進捗が分かりません。
少し待ってダメなら、別の方法を試しましょう。
タスクマネージャーを活用する
パソコンの状況を確認してみよう。
「Ctrl」+「Alt」+「Del」を押下すると、タスクマネージャーを起動できます。
タスクマネージャーの中で、処理を占有しているソフトがあるはずですので、右クリックして、終了しましょう。
再起動する
一時的な不具合であれば、再起動でほとんど改善できるよ。
再起動してみましょう。
再起動方法は2通り方法があります。
- 「Ctrl」+「Alt」+「Del」から再起動を行う
- スタートボタンから再起動を行う
電源ボタンを押して強制電源OFFにする
データが消えるかもしれないから、そのことを覚悟して、やるようにしよう。
最終手段です。
上の方法のどれを試しても、効果がない場合は強制電源OFFするしか手はありません。
※HDDのアクセスランプが点滅している時は、HDDにアクセスしている最中なので、強制電源OFFをしてしまうと起動しなくなる可能性があります。
強制電源OFFは自己責任でお願いします。
まとめ
「端末がフリーズしたときの対処法」について書いてきました。
「端末がフリーズしたときの対処法」について説明してきたけどどうだったかな?
ちょっと難しかったけど、原理は分かったよ。
端末がフリーズしたら、紹介してくれた対処法を試してみるよ。
そうだね。
解決できたらうれしいよ。
フリーズする原因や対処法がいくつかあって、どれを試せばよいかわからない人がいると思います。
原因が特定できなければ、一つ一つ試していくしかありません。
皆さん、端末がフリーズした時は強制電源OFFの前にやれることがあるので、まず上で紹介したことを試してみましょう。
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